自動車の税金についてのよくある質問

環境性能によって税額が下がる。『エコカー減税』『環境性能割』『グリーン化特例』とは?

国土交通省が定める排ガス、燃費基準をクリアした車を購入・使用する際には『エコカー減税』『環境性能割』『グリーン化特例』という3つ制度による税金の優遇を受けることができます。

エコカー減税とは

排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車の新車新規登録等を行った場合、性能に応じて重量税が軽減されます。

区分 初回車検時 2回目車検時
電気自動車等 100%減税
(免税)
100%減税
(免税)
2030年度
基準120%達成
100%減税
(免税)
100%減税
(免税)
2030年度
基準達成
100%減税
(免税)
減税なし
2030年度
基準90%達成
100%減税
(免税)
減税なし
2030年度
基準75%達成
50%減税 減税なし
2030年度
基準60%達成
25%減税 減税なし

※電気自動車等は、電気自動車・燃料電池車・プラグインハイブリット車・天然ガス自動車です。

※電気自動車等以外の車については2020年燃費基準達成車に限り、2030年燃費基準の達成度合により減税もしくは免税となります。

環境性能割とは

2019年10月1日から、自動車取得税が廃止され、取得税に代わるものとして、環境性能割が導入されました。環境性能割は、自動車の燃費性能に応じて、税金を付与するもので、自家用乗用車は取得価額の0〜3%、営業用の車と軽自動車は0〜2%になります。

区分 電気自動車等 2030年度基準85%達成 2030年度基準75%達成 2030年度基準60%達成 左記以外又は2020年度基準未達成車
自家用の
登録車
非課税 非課税 1% 2% 3%
軽自動車

営業用の
登録車
非課税 非課税 非課税 1% 2%

さらに、2021年12月31日までの間に取得した自家用乗用車、自家用軽自動車については、臨時的に税率が1%分軽減されます。

区分 電気自動車等 2030年度基準85%達成 2030年度基準75%達成 2030年度基準60%達成 左記以外又は2020年度基準未達成車
自家用の
登録車
非課税 非課税 非課税 1% 2%
軽自動車

営業用の
登録車
非課税 非課税 非課税 非課税 1%

※電気自動車等は、電気自動車・燃料電池車・プラグインハイブリット車・天然ガス自動車です。

※電気自動車等以外の車については2020年燃費基準達成車に限り、2030年燃費基準の達成度合により減税もしくは免税となります。

グリーン化特例とは

電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車、天然ガス車の新車新規登録を行った場合に、翌年度分の自動車税について75%の減税が適用されます。

区分 軽減率
電気自動車
燃料電池自動車
プラグインハイブリット車
天然ガス自動車
75%

エコカー購入は税額を含めて検討

エコカーは購入時、高額なものもありますが、自動車重量税、自動車税などの負担が極めて小さくなる車種もあることから、税金も含めて計算すると、思いのほか負担が少なくなることがあります。

車両の本体価格、燃費はもちろんのこと、かかる税金にも注目した車選びをすると、エコカーは重要な選択肢として浮上してくるのではないでしょうか。

減税の他に補助金が出る車がある

エコカー減税の他にCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金)という制度があります。エコカー減税は各種税金が安くなる制度ですが、CEV補助金は次世代自動車振興センターで審査・承認された環境性能に優れた新車を購入する場合に、国から補助金が出る制度です。対象となる自動車は、電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・燃料電池自動車・クリーンディーゼル自動車です。

※記載の情報は2021年5月時点の内容です

消費税増税と自動車取得税の2段階廃止とは?